電脳亭日乗(Nona.J's Diary)

気まぐれダイアリー

上履きに刑務所サンダル!(テスト投稿、初投稿)

学校訪問、授業見学、教育実習派遣指導など、さまざまな機会に全国の公立私立の学校を訪問するのですが、訪問した学校で使われている上履きを見て、ギョッとさせられることがあります。学校指定の上履きとしてサンダルを使っている学校があるのです。

 

写真のようなタイプのサンダルで、「刑務所サンダル」とか「JAIL SANDALS(ジェイルサンダル)」とかで検索すると、ずらりと画像が並びます。

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100円ショップで買ったビニールサンダル(刑務所サンダル)

そうなんです。ビニールサンダルは、刑務所サンダルなんです。

 

たしかに、拘置所などに収監されている容疑者が移送される際に足元だけがテレビに映し出されることがあって、こういう感じのサンダルを履いているのを見たことがあります。


着脱しやすいし、安いし、走るのには適さないので脱走を防ぐ効果もあるし、容疑者や囚人を管理する上で便利だと思われます。

 

だとすれば、中学生や高校生が容疑者や囚人と同じ扱いを受けていることになります。

 

もちろん、私が見たサンダルは、100円ショップで私が買った写真のビニールサンダルよりも多少は質の良いものでした。


とは言え、形態において、また機能において、刑務所サンダルと同じであることは否めず、生徒に対するこうした扱いが訪問した学校で当たり前になっていることには、強い違和感を覚えざるを得ませんでした。

シューズタイプの上履きは成長期で何度も買い換えることになって経済的ではないとか、どうしてもかかとを踏む生徒が出てしまうから指導が大変だとか、足に合わなかったり足が蒸れたり健康面でデメリットが多いとか、キャンバス地の校内履きを使わずに刑務所サンダルを使うのには、何かしら理由があるのでしょう。

 

ただ、地震などの非常時のことを考えると、サンダルでは迅速に避難することができず、脱げてしまえばガラス片などが散乱した床や廊下を移動することも困難になります。


刑務所サンダルには、生徒たちの命に関わる深刻なデメリットがあります。

(教員がサンダルで授業をするのも、避難時に誘導する役割を果たさなければならないことを考えると、NGなんですよね。)

 

刑務所サンダルが当たり前になっている学校で、こうした思いを伝えたかったのですが、言い出せなかったので、ここに書きました。